第82回生 卒業30周年記念式典を終えて

実行委員長 手塚 貴雄

松商学園を卒業して30年の歳月が過ぎ、伝統の30周年記念事業を開催させて頂きました。2年前から組織化を意識し各クラスの同級会を頻繁に開催していただき、平成25年9月7日ホテルブエナビスタにて懐かしい面々と久しぶりの再会を果たすことができました。式典当日は藤原理事長、花村校友会長をはじめ、金井校長先生、在学当時担任だった5人の先生方。そして81回生・83回生の各代表幹事と今回特別に賛助いただいた井筒信一様(ヴァイオリン型時計制作)にご列席いただき、総勢154名での記念式典・祝賀会を華々しく開催することができました。

テーマとして「あの原点をもう一度」と題し、82回生の団結を意識しつつ目的・目標を明確にし、30年が過ぎた今、母校とそこで学ぶ後輩へ当時受けた支援、恩恵をお返しする事。そしてその環境作りの援助をする一方で、原点である私たち自身の輪をもう一度見つめ直すことで、今後の人生観を共に考える良い機会となったことも事実でした。

今回私たちは、諸先輩方が長きに亘り継承されてきた基金への寄付という形から、82回生のカラーを出した記念品を贈りたい旨を学校側とも協議し、体育館に額縁入り校歌(筆:高野辰之氏)と、正面玄関にヴァイオリン型時計を贈呈させていただきました。この記念品のポイントは文化財である松商学園の校舎解体時に出た廃材となるべく床材を再利用し、卒業生全員が歩いた歴史ある材料を用いている点です。松商学園の伝統をこのような形で表現できたことに82回生全員が満足している傍ら、前例のないあり方を認めてくださった関係者の皆様に御礼申し上げます。

式典では当時に見立てた応援団指揮による校歌斉唱。そして記念品贈呈を行い、「伝統の鍵」を無事83回生に引き継ぎました。その後の同窓祝賀会では先生との思い出話や来賓方との歓談にクラスを越えた交流がいたる所で見られ、良い意味で収拾がつかなくなる状況でした。終盤での盛りあがりをみせた頃、赤羽勝巳副実行委員長作成のビデオが上映されました。その内容に懐かしさと感動のあまり涙を流す人も数多く見られ30年間のそれぞれの思いや背景を感じられる一幕であり、あの原点が垣間見られた気がしました。

この記念事業を通じて感じた事は、松商学園を卒業して誇りに思えること、松商学園が大好きなこの仲間と共にできた3年間を懐かしむだけではなく、この学びと感動の涙をこれからの人生にどのように役立てていくのか見据えることだと思いました。

最後になりますが、母校のご繁栄とご健勝をお祈りしつつ、この事業に借しみないご協力を頂いた実行委員の皆さまには心から感謝致します。ありがとうございました。